9月25日より全国72館で公開されている長編アニメーション映画『我々は宇宙人』が、公開10日間で動員9万7,401人、興収1億5,670万8,200円を突破した。(興行通信調べ)

公開2週目となる10月2〜4日の3日間では、動員3万3,222人、興収5,671万3,400円を記録。土日の動員・興収はともに前週比112%まで上昇しており、公開2週目に初週末を上回る異例の右肩上がりとなっている。
本作は全国72館という限られた上映規模ながら、高い人気を獲得。初週の金〜日3日間では動員3万677人、興収5,235万6,600円を記録し、その後も勢いは衰えず、9月28日から10月1日までの平日は4日連続で前日の興収を上回った。
通常、映画は公開初週に需要が集中し、2週目以降は数字を落としていくケースが多い。その中で本作は、公開後に口コミを広げながら観客を増やす珍しい推移を見せており、作品への高い評価がそのまま興行にも表れている。
映画ファンからの評価も非常に高く、「今年最高の一本」との呼び声も上がるなど、その完成度を称賛する声が相次いでいる。カナダで開催された第50回オタワ国際アニメーション映画祭では、長編アニメーション部門の最高賞となるグランプリを受賞。国内外で高い評価を集めていることも、口コミの広がりを後押ししている。
『我々は宇宙人』は、『チルド』や『NN4444』を手がけた映画レーベル・NOTHING NEWによる初の長編アニメーション作品。小学生時代に出会った翼と暁太郎、2人の少年の30年にわたる友情と再会を通して、人が生きることの意味を描くオリジナル作品となっている。
近年のアニメ映画市場では、人気漫画やテレビアニメなど既存IPを原作とする作品が大きなヒットを続ける一方、完全オリジナルの長編アニメーションは興行面で苦戦するケースも少なくなかった。『超かぐや姫!』のような例外はあるものの、原作を持たない作品が大規模なヒットへ発展するハードルは依然として高い。
そんな中、わずか72館からスタートした『我々は宇宙人』が口コミを武器に興収を伸ばし続けているのは興味深い動きだ。今後さらに上映館を広げ、オリジナル長編アニメーションとして大きな興収の節目に到達すれば、近年のアニメ映画市場においても印象的なヒット例となりそうだ。
