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実写『モアナと伝説の海』国内興収10億円突破、それでも“期待はずれ”が拭えない状況

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ディズニーの実写映画『モアナと伝説の海』が、公開17日間で興行収入10億7,622万4,390円観客動員75万598人を記録した。

日本では公開に先駆け、モアナ役のキャサリン・ラガイアとマウイ役のドウェイン・ジョンソンが来日。ジャパンプレミアも開催されるなど大規模なプロモーションが展開された。しかし、こうした話題性を踏まえると、興行面ではやや伸び悩んでいる印象だ。

© 2026 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

海外市場でも大きな成功を収めているとは言い難く、ディズニーの実写映画として興行的に苦戦した『白雪姫』の世界興収を上回る程度にとどまっている。アニメーション版『モアナと伝説の海』や、その続編『モアナと伝説の海2』が世界的な人気を獲得したシリーズであることを考えると、実写版はその勢いを十分に引き継げていない。

その要因の一つとして考えられるのが、実写リメイクそのものに対する新鮮味の薄さだ。本作は2016年公開のアニメーション版から約10年という比較的短い期間で実写化され、物語だけでなく演出や展開についてもオリジナル版を色濃く踏襲している。さらに、アニメ版自体がもともと写実性の高い3DCGで描かれていたこともあり、実写になったことで生まれる映像面の驚きや変化を打ち出しにくかった。

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過去に大ヒットしたディズニーの実写リメイクを見ると、『美女と野獣』は1991年のアニメ版から2017年の実写版まで約26年、『アラジン』も1992年から2019年まで約27年が経過していた。世代をまたぐほどの期間が空いたことで、懐かしさと新鮮さを両立しやすかった点は『モアナ』との大きな違いと言える。

また、『アラジン』では実写版独自の楽曲やキャラクター描写、『美女と野獣』でもオリジナル版を補完する新たな設定や楽曲が盛り込まれるなど、単なる再現にとどまらない要素が作品の魅力につながった。対して『モアナ』は、記憶に新しい作品を極めて近い形で再構築したことで、「実写版だからこそ観たい」と思わせる付加価値を十分に提示できなかった可能性がある。

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もっとも、10億円突破が一つの高い壁となっている近年の洋画興行において、公開17日間でこの大台に到達したこと自体は十分に健闘と言える。一方で、世界的人気を誇る『モアナ』の実写化であることに加え、大規模な来日プロモーション、夏休み興行という好条件が重なっていたことを踏まえると、当初期待されたほどの勢いには至っていない印象だ。

本作は、海と特別な絆で結ばれた少女モアナが、世界を救うため大海原へと旅立つ姿を描いた2016年公開の長編アニメーション『モアナと伝説の海』を実写化したミュージカルアドベンチャー。モアナ役にはオーストラリア出身の新人俳優キャサリン・ラガイアが抜擢され、半神半人の英雄マウイ役にはアニメーション版でも声優を務めたドウェイン・ジョンソンが続投。『ハミルトン』のトーマス・ケイルが監督を務めている。

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