東和ピクチャーズ配給の新作『オークストリートの異変』が8月14日より全国352劇場、907スクリーンで公開され、公開3日間で観客動員18万79人、興行収入2億9,354万7,100円を記録。新作映画として初登場1位の好スタートを切った。(興行通信調べ)
原作を持たず、既存シリーズにも属さない完全オリジナルの洋画実写作品としては、近年でも異例の滑り出し。オリジナル洋画がこれほどの規模で好発進を切るのは、昨年公開された『F1/エフワン』以来、約1年ぶりとなる。

今回の好発進には、夏休みシーズンと恐竜という題材の相性の良さも大きく作用したとみられる。本作はサバイバルスリラーでありながら、宣伝では恐竜との遭遇や一家の脱出劇を前面に押し出し、王道の「恐竜アドベンチャー」として幅広い層へアピール。この打ち出しが功を奏し、洋画ファンだけでなく、夏休みに映画館を訪れるファミリー層にも届いたことが好成績につながったと考えられる。
SNSでも「100分とは思えない満足感」「予備知識なしでも楽しめる」「予想外の流れに驚愕」など好意的な反応が相次いでおり、口コミも上々。近年の恐竜映画では『ジュラシック・ワールド』シリーズが圧倒的な存在感を持つだけに、同シリーズとは無関係のオリジナル恐竜映画がヒットの兆しを見せているのは興味深い動きだ。
一方、北米では3,446館で公開され、オープニング興収は2,100万ドルで3位。製作費8,000万ドルという規模を踏まえると、かなり厳しいスタートとなった。海外市場を含めた世界興収も4,600万ドルにとどまっており、日本とは対照的な立ち上がりを見せている。
もっとも、北米では伸び悩む一方、日本市場では好調なスタートを切るという現象は、近年の洋画興行でたびたび見られる動きでもある。 市場ごとの作品の受け入れられ方に違いが鮮明に表れるなか、本作も日本で独自のヒット軌道に乗れるか注目したい。
物語の舞台は、平穏な日常が広がる町「オークストリート」。ある日を境に町で不可解な現象が起こり始め、水道や電気が完全に停止。さらに絶滅したはずの恐竜が次々と姿を現し、住民たちを襲い始める。一家は身近な武器を手に、恐竜の脅威をかいくぐりながら町からの脱出を目指す。

一家の母デニースを直近の『プラダを着た悪魔2』でも大ヒットを記録したアン・ハサウェイ、父グレッグを『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガーが演じる。監督・脚本は『イット・フォローズ』『アンダー・ザ・シルバーレイク』のデヴィッド・ロバート・ミッチェル。
シリーズや人気原作の力に頼らないオリジナル作品が、夏休み興行で堂々の首位発進。王道の恐竜アドベンチャーという魅力を武器に、ここから口コミを広げ、どこまでロングランにつなげられるか期待したい。
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