トム・クルーズ主演&製作、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督による最新作『ディガー/DIGGER』の批評家レビューが解禁され、映画レビューサイト「ロッテントマト」では現時点で批評家スコア51%を記録。絶賛と厳しい意見が入り乱れる、まさに賛否両論のスタートとなっている。

本作は、トム・クルーズが巨大な権力を持つ石油王を演じる風刺色の強いブラックコメディ。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『レヴェナント:蘇えりし者』などを手掛けたイニャリトゥ監督とクルーズが初タッグを組み、大規模な製作費を投じた挑戦作。トムとしては久しぶりの非フランチャイズのオリジナル作品として注目を集めている。
批評家からの反応は大きく分かれており、俳優陣の演技や映像表現、イニャリトゥ監督らしい挑戦的な作風を高く評価し、「傑作」「勇敢で美しいアート映画」と称賛する声がある一方、「万人受けする作品ではない」「自己陶酔的」「全体として混乱している」といった厳しい意見も寄せられている。予告編から受ける印象とは大きく異なるとの声もあり、作品の風刺性や不条理な構成をどこまで受け入れられるかで評価が分かれているようだ。
現時点の批評家スコア51%は、一方的な酷評というよりも、好意的な評価と否定的な評価がほぼ真っ二つに分かれている状態。近年のトム・クルーズ出演作としては低い水準で、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017)や『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(2016)以来となる低スコア帯でのスタートとなった。
ワーナー・ブラザースも、この評価の割れ方を逆手に取り、肯定的なレビューと否定的なレビューを並べた「Decide for yourself(自分で決めろ)」というプロモーションを展開。批評家の評価だけでは判断しきれない作品であることを、むしろ前面に押し出している。
ここまで評価が分かれると、むしろ実際にどんな作品なのか自分の目で確かめたくなるところ。現時点では観客スコアはまだ発表されておらず、今後のオーディエンス評価や口コミが興行面でも大きなポイントになりそうだ。批評家からは賛否が分かれるスタートとなったが、個人的にはこの反応を見てむしろ公開前より期待値は上昇。トム・クルーズとイニャリトゥが仕掛けた大胆な挑戦がどのような作品に仕上がっているのか、ぜひ自分の目で刮目したい。
日本では10月9日(金)より全国劇場公開。
