ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、2000億〜3000億円規模を投じる大規模な拡張を計画していることが明らかになった。現在のパークに隣接する約6万平方メートルの土地を活用し、新たなアトラクションなどを整備する見通しだ。実現すれば、2001年の開業以来初となる本格的な敷地拡張となる。
拡張予定地は、現在のパーク北側に位置する旧日本製鉄工場跡地の一部。大阪市が保有する土地についても活用する方向で、運営側は2028年ごろをめどに定期賃貸借契約を結ぶ見通しと報じられている。
新たなテーマエリア誕生の可能性も
現時点では、どの作品やIPを題材とした施設が誕生するのかは明らかになっていない。ただ、6万平方メートルという大規模な用地に加え、最大3000億円という投資規模を考えれば、単独の新アトラクションだけではなく、新たなテーマエリアを含む大規模開発への期待も高まりそうだ。
なかでも、最大3000億円という投資額は、USJのこれまでの歴史を振り返っても異例と言えるほど巨額だ。USJはこれまで「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」や「スーパー・ニンテンドー・ワールド」など、大型テーマエリアへの積極的な投資によって集客力を大きく高めてきたが、今回報じられた規模はそれらと比較しても突出している。単なるアトラクションの追加にとどまらず、パークの構成そのものを大きく変えるほどの大型プロジェクトとなる可能性も考えられる。
今回の拡張で新たな看板エリアが誕生すれば、国内客はもちろん、訪日外国人のさらなる増加にもつながりそうだ。実際、USJの年間来場者数は現在約1600万人規模。2024年には世界のテーマパークで年間来場者数3位、アジアでは最多を記録している。
すでに世界トップクラスの集客力を誇るUSJだが、今回の拡張では、この約1600万人をさらに上回る来場者数を目指すと報じられている。最大3000億円という巨額投資によって、USJがどのような新たな体験を生み出すのか注目される。
入場料金は今後さらに上がる?
一方で気になるのが、今後の入場料金だ。
USJでは現在も日によって価格が異なる変動価格制を採用している。今回のような巨額投資によってパーク全体の体験価値がさらに向上すれば、将来的にスタジオ・パスの価格帯が引き上げられる可能性も考えられる。
ただし、今回の拡張に伴う入場料金の値上げについては現時点で発表されていない。あくまで今後の動向として注目すべきポイントとなる。
新たな大型エリアが加われば、入場料金が多少上昇したとしても、それ以上に「一日では回りきれない」ほどのコンテンツ量を持つパークへと進化する可能性もある。さらに混雑が増えれば、エクスプレス・パスなどを含めた料金体系にも影響が及ぶかもしれない。
最大3000億円、約6万平方メートルという規模はUSJにとって大きな転換点となり得る。すでに世界3位級の集客力を誇るパークが、新たなテーマエリアやアトラクションを武器にどこまで来場者数を伸ばすのか。そして、パークの拡大に伴って料金体系がどのように変化していくのかにも注目したい。
