世界的な大ヒットを記録したマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』。現在、その続編となる第2部の製作が進められている。
第1部ではマイケルの幼少期から世界的スターへと駆け上がる姿を描き、1987年のアルバム「Bad」の時代までを映像化。続編ではその後の人生へと物語が進み、1990年代以降にマイケルが直面した批判や児童への性的虐待をめぐる疑惑にも踏み込むことになる。

マイケルの甥で主演を務めるジャファー・ジャクソンは、第2部について、これまでさまざまな形で語られてきたマイケルの人生を、今度は「本人の視点」からより深く描いてほしいとの思いを明かしている。
特に、長年議論が続いてきた疑惑について、ジャファーは世間に広まったものの多くが「他人の物語」であり、それぞれの立場や思惑を通して語られてきたものだと指摘。その一方で、家族が何より重要視しているのは、その中で「マイケル自身の声」が十分に聞かれてこなかったことだという。
また、ジャファーは叔父について、周囲から何を言われ、どのような扱いを受けても、人々の善を信じ続けた人物だったと回想。世界的スターとして称賛と激しい批判の双方にさらされたマイケルが、実際に何を感じ、何を経験していたのか。第2部では、これまで第三者によって語られることの多かった彼の後半生を、マイケル側の視点からどう描くのかが大きな焦点となりそうだ。
続編は2026年末から2027年初頭に撮影開始を予定しており、現時点では2027年末から2028年前半の公開が想定されている。
現在も続くマイケルをめぐる論争
マイケルをめぐる疑惑は、現在に至るまで激しい議論が続いている。2005年の刑事裁判ではすべての罪状で無罪評決を受けた一方、その後も数多くのドキュメンタリーなどで疑惑が取り上げられ、その内容や描き方をめぐって大きな賛否を呼んできた。
そして2026年には、Netflixが新たなドキュメンタリーシリーズ『Michael Jackson: The Verdict』を配信。2005年の裁判を改めて検証する内容で、裁判映像や当時の関係者へのインタビューなどを通じて事件を振り返っている。公開から20年以上が経過した現在も、マイケルをめぐる議論が続いていることを象徴する作品となった。

そうした中で製作される『Michael/マイケル』第2部が、この極めてセンシティブな時代をどこまで描くのかは大きな注目点となる。
第1部が“世界的スター、マイケル・ジャクソンが誕生するまで”を描いたのに対し、第2部では、その名声の裏側にあった最も複雑で評価の分かれる時代へと踏み込むことになる。近年もドキュメンタリーを通じてさまざまな角度から検証されてきた題材を、マイケル本人の視点を重視する伝記映画がどう描くのか。続編最大の焦点となりそうだ。
