リドリー・スコット監督の最新作『ラスト・サバイバー』が8月28日より公開され、週末映画ランキングで初登場10位を記録した。
公開3日間の成績は、観客動員7万16人、興行収入1億932万5500円。全国826スクリーン、351館という大規模公開に加え、IMAXをはじめとするラージフォーマット上映も展開されたが、初動はやや低調な結果となった。

本作は、ピーター・ヘラーによるベストセラー小説を原作としたサバイバル作品。謎のパンデミックによって人口の大半が失われた世界を舞台に、愛犬とともに生き延びるパイロットのヒッグが、わずかな希望を求めて未知の地へ向かう姿を描く。主演はジェイコブ・エロルディ。
今回の週末は、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』『トイ・ストーリー5』『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』など、夏休みシーズンから続く既存ヒット作が上位を占める状況。新作、とりわけ洋画作品がなかなか日の目を浴びにくい市場環境となっていた。
『ラスト・サバイバー』も上映規模やラージフォーマットの展開を考えれば、もう一段上のスタートが期待されていた作品だが、結果は10位発進。リドリー・スコット監督という高い知名度だけでは、大きな初動へ結びつけにくい現在の市場環境も改めて浮き彫りになった。

さらに苦戦は日本国内だけではない。北米をはじめ海外市場でも期待を下回る数字が続いており、世界的にも厳しい興行となっている。
製作費は8000万ドル規模とされており、現時点の興行推移を考えると劇場興行だけでの回収はかなり厳しい状況。最終的に赤字となる可能性は極めて高く、リドリー・スコット監督作としても残念な結果になりつつある。
作品自体については、映像美や音楽、終末世界で希望を失わずに生きる主人公の姿を評価する声も見られる一方、本国では評価も割れている。
夏休みの既存ヒット作が依然として強い国内市場に加え、海外でも伸び悩む厳しい状況。大規模公開とラージフォーマット展開を用意しながらも、その規模に見合う集客には至らなかった『ラスト・サバイバー』が、今後どこまで数字を積み上げられるのか注目される。
